琴電の旧型車輌

琴電が所有する古豪車両を紹介します。2007年7月末日をもって旧型車の定期運用は消滅し、今後イベント用車両として活躍する予定です。

旧型車イベントの記録
2008年5月6日 玉野市電保存会様貸切


20形 23
1925年に川崎造船所で製造され、大鉄デロ20形、近鉄モ5620形として 活躍しました。製造後80年以上経過していて、日本で2番目に古い車輌です。車内は木で作られ、ニスが塗られ、彫刻が施されている部分もあります。21〜24の4両が志度線で朝の増結用として活躍していましたが、21,22,24は2006年9月に廃車されました。
1000形 120
1926年に汽車製造で製造された、「大正15年生まれの電車」。3000形とともに、日本で3番目に古い車輌です。製造当時の姿をよく残した車輌で、長尾線で使用されています。琴平電鉄開業にあわせて5両製造されましたが、110,140は事故により廃車され、130は1999年(平成11年)1月に、100は同年7月にさよなら運転の後、惜しまれながら廃車されました。
120の長尾方前面(ヘッドマーク付)築港方前面、斜めからの写真(長尾方築港方
3000形 300, 315, 335
1000形と同じく、1926年日本車両で製造された、琴平電鉄オリジナルの「大正15年生まれの電車」。5両製造され、300〜325が長尾線、335が志度線で運転されます。製造後72年たった1999年まで1両も廃車されることなく、第一線で活躍していましたが、345は1999年10月のさよなら運転の後、12月に廃車されました。325は2006年10月に廃車されました。335は2007年夏より道の駅源平の里むれで静態保存予定です。
300の長尾方前面築港方前面、斜めからの写真(長尾方築港方)、楕円窓検査表記と番号プレート台車
315の長尾方前面築港方前面、斜めからの写真(長尾方)、番号プレート台車

特別に塗装された345 (72K JPEG)
これは1987年に公開された映画「二十四の瞳」の修学旅行シーンの撮影のため、当時を再現して特別に塗装されたものです。残念ながら映画本編ではカットされ、幻のシーンとなってしまいました。
増結運用で活躍中の315の動画 2003年8月撮影
増結運用で活躍中の325の動画 2003年8月撮影

5000形 500
1928年加藤車輛で製造された、琴平電鉄オリジナル車両。登場時は制御車でしたが、昭和29年に電動車化されました。琴平線で増結用に活躍していましたが、瓦町駅改築の頃から長尾線で運転されるようになりました。同時期に製造された520は1985年(昭和60年)に、510は1999年(平成11年)1月に廃車されています。



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